机の上のアウトドア

Outdoor life on a desk

釣りをする人はルアーを自作するし、その他の分野でも、アウトドアの達人はその道具も工夫して自作します。工作と野外活動は接点のない世界ではないのです。

 

1.定番カレー

Usual Curry

1999年発表 一辺9cm 色画用紙、銀紙、和紙等使用
今でこそ豪華なキッチンセットを積んだオートキャンプが盛んですが、私たちの頃の
キャンプといえば、こんな感じでした。そして、必ず出てくるメニューがカレーライス。
それにしてもキャンプで食べるカレーって、どう見ても失敗作なのに、どうしてあんな
においしいのでしょう。空気がいいから? 運動の後だから? いいえ、それは気心の知
れた山の仲間たちと食べるからでしょう。
 
 

2.しっ、静かに


Be sirent

1999年発表 一辺9cm 色画用紙、銀紙、和紙等使用
バードウォッチングも野外での楽しみの1つという人も多いでしょう。道具立て
は少々古めですが、望遠付きカメラ、集音マイクとテープレコーダー、図鑑、
双眼鏡なと゜は必需品です。なお、草原は、スチレンボードに和紙をかぶせた
地面に、緑の和紙を細切りした草をピンセットで挟んでプスプス突き刺して植え
ました。
 
 

3草上のランチ


Lunch on grass

1999年発表 一辺10cm 色画用紙、段ボール、和紙等使用
これはオートキャンプ時代の食卓風景。いかにも幸福な仲良し家族といった
構図です。だけど実際に野外でこれをやるのって何か気恥ずかしさがあり日
本人には向かないみたいです。ちなみにテーブルの脚は銀色の段ボールの
一列を切り取って半円どうしを張り合わせ丸い棒にしたもの。椅子のパイプ
部分は、銀の水引を使っています。。
 
 

4.相棒の出番


Wake up, Buddy

1999年発表 一辺10cm 色画用紙、段ボール、和紙等使用
坂を上りきったところなのでしょう。かついできた大きなバッグを下して開き、折り畳み
自転車のお披露目です。これまで窮屈な思いをさせてごめんね、といたわるように。
ここから先はこの頼もしい相棒の活躍する舞台です。ちなみにこの自転車、ちゃんと
開いて自転車の形になり、しかも車輪が回ります。
 
 

5青空画伯


Field Artist

1999年発表 一辺9cm 色画用紙、和紙、銀紙等使用
いろいろなアウトドアライフの中でこれだけは自分でも経験があるので(といっても
数十年前の学生時代ですが)当時を思い出しながら楽しく制作することができました。
キャンパスは白い紙に細かい網目を押し付けてこすり、布目の凹凸を表現しました。
 
 

6.仲間


Fellow

1999年発表 一辺10cm 色画用紙、折り紙等使用
よく見ると一本立っている柱は駅のホームのもの。そう、これはグループ旅行に
出発する仲間の待ち合わせ場所。そこを包む空気にはこれから共有することに
なる楽しい時間へのワクワク感が満ちあふれています。仲間うちならば持ち物を
見ただけでその持ち主のキャラクターまで浮かんでくる。これはある種の記念写
真でもあります。
 
 

7.河原のレストラン


The restaurant of a dry river bed

1999年発表 一辺10cm 色画用紙、ラシャ、和紙等使用
この舞台は河原の石の上。おそらくその川で調達した新鮮な魚も食材に加わ
るのでしょう。こういう場面ではりきるのは男性陣。いつの間にかお父さんが主
導権を握っていたりします。人の普段と違う面が見られる、それもアウトドアラ
イフの魅力の一つ。
 
 

8.渓流釣り


Mountain stream fishing

1999年発表 長辺20cm ラップ、色画用紙等使用
ミチイト、ハリス、針、おもり・・・自慢のコレクションを組み合わせて絶妙の仕掛け
を作りながら釣果の皮算用をしているときが至福の時間・・・。そんな釣り師たちの
夢を凝結させて作品にしてみました。川面は青い和紙の上に、くしゃくしゃにしたラ
ップをかぶせ、乱反射を表現しています。岩の周囲をめぐる白波は、荷造り用の
ビニールひもです。
 
 

9.Dive to Blue


Dive to blue

1999年制作 一辺10cm レザック、色画用紙、和紙等使用
船のへりにダイビング用具を並べたら、頭の中はすでにサンゴ礁。持ち主はダイビン
グの初心者なのでしょう。そのワクワク感が伝わってきます。こういう高い機材を使う
ようなレジャーは私とは無縁なので、もっぱらその手のカタログを参考にして制作しま
した。
 
   
 

ペーパーミニチュアトップへ

HOME