特別付録


組み立て見本
紙のマジック
当ホームページをご訪問いただいたおみやげに、簡単で不思議な紙のマジックを一つご紹介しましょう。

まず、左の二つの図形を厚紙に描いて、切りぬいてください。作図が面倒な方は画像を保存して厚紙にプリントしてから切りぬいてください。二つの図形は同じ形ですが、上は+型、下はX型に傾いているところがポイントです。

遊び方
まず、+型の方を使い、上と下、右と左の切れ込みをそれぞれかみ合わせて輪が二つ真中でくっついたような形にしてください。(下図参照)。これは簡単にできますね。それでは次にX型の方で輪を作ってみてください。あれれ? 不思議なことに片方ではうまくつながるのに、もう一方ではどうしても紙がつながってくれません。まるで紙がいやいやをするように離れてしまうではありませんか。どうしてでしょう。

じつは洋紙には縦と横では曲げやすい向きと曲げにくい向きがあり、斜めに曲げようとすると、それに反して曲がりやすい向きに姿勢を直そうとする性質があるのです。ハガキの紙で試してみるとよくわかります。
このゲームは、紙の持つそんな性質を応用したものです。紙の動こうとする方向に切り込みがあれば、うまくかみ合ってくれるし、反対側に切り込みがあれば離れて行ってしまうというわけです。
友達にやらせる場合は、まずあなたが+型の方で見本を作り、友達にX型の方を渡して同じように作らせます。全く同じ形の紙なのに、同じことができないので、大変不思議がることうけあいです。

このような紙の持つ神秘性、奥深さを一人でも多くの方に実感していただいて、それがペーパークラフトに対する興味や理解につながれば幸いです。
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